2014/05/22

物語をみる『クイーンクリサリスの帰還 Part2』

 原題『MLP:FiM -The Return of Queen Chrysalis- Part2』
 邦題 公式の邦題はナシ
これの感想と紹介について記す

書籍の表紙




Part1→http://kansomolashi.blogspot.jp/2014/05/part1.html

MLP:FiMを知っており、前回の記事を読んだことを前提に記します。



本題。
CCから送られてきたオーブ、そこに表示される地図をもとにmane6は進んでいきます。まず立ちはだかったのは、山脈の中を貫く坑道跡でした。暗く不気味で、ポニーの骨まであるような場所。現実で言えば、人骨が転がっている洞窟を女子高生が歩くようなものです。どれだけ危険なことかお分かりでしょう。

間もなくして、さっそくmane6の前に脅威が訪れます。ポニーの何十倍もあろうかという、一軒家のような巨大トロールで、人形が大好き。mane6をポニーの人形と勘違いして追いかけ回してきます。

始めにFSが捕まってしまうんですが、そこで見せるポーズといったら、まさにマイリトルポニーの玩具そのままではありませんか。あとトロールがもつ人形コレクションの中に、オプティマス・プライムがいますね。

捕まえられるFS

玩具のFS 同じポーズ

オプティマス・プライムさん

この危機は、RTが岩や苔で作ったポニーもどきを、トロールに遊ばせてあげることで解決します。ポニーもどきはmane6を真似た造形ですが、トロールが特に興味を示したのはRT型のもの。ジョージ(男性名)と名づけられてしまい、RTはショックを受けて涙目に。

たしかにRTの髪型は、貴族の王子様みたいに見えなくもありません。特に岩に象られたガッチリした造形では、なおさら男に見えるのも仕方ありませんね。

また、トロールなんですが、訛りきった喋り方が特徴です。作中ではそれを表現するためにスペルの変形した単語を喋るようになっており、かなりの翻訳泣かせですね。さいわい、トロールは簡単な単語や言葉しか使いません。癖さえ分かればある程度は訳すことができるでしょう。

トロールをやり過ごしたmane6でしたが、一難さってまた一難。次に襲ってきたのは、CCがじきじきに送り出してきたチェンジリング兵でした。彼らは飛び跳ねて落盤を……一軒家みたいなトロールが歩き回っても何ともなかった洞窟に……落盤を起こして、mane6を分断させてしまうんですね。

分断され2人一組になった組合せはTW×FS、AJ×RT、PP×RD。カップリングに重きを置く大きなお兄さんたちに、餌をまいてくれましたよ。

ここでチェンジリング兵の変化能力がようやく活かされます。彼らは分断された組それぞれに、別の組へ化けて近づき、あたかも仲間が陰口を言っているように演出するんですね。mane6はまんまと勘違いして、再集合したときにはギスギスした空気を隠すことができません。

さっそく喧嘩しはじめるmane6に、今度は巨大タランチュラたちが現れて戦いになります。この戦いで注目するべきところは「クモ糸で拘束されるmane6」「ダーピィ風のクモ」でしょうか。戦いの結末? PPがトロールを呼んできてハイ終わり。

クモ糸で拘束されるmane6はいいですねえ。絵ではグルグル巻きにされているだけとはいえ、これを見て何とも感じない人は少ないでしょう。だって、ヒロインが、糸に巻かれているんですものね。

そしてダーピィ風のクモはさりげないファンサービスですね。体表と髪の色がまさにダーピィで、ごていねいに泡のキューティマークっぽい模様まであります。もちろんガチャ目。クモの中では一番ひとなつっこい動きをみせてくるのもポイント。

ダーピィクモ

元になったダーピィ

……とまあこんな風な戦いでした。強いてもう一つ挙げるなら、戦う前まで喧嘩していたmane6がたちまちTWを応援しはじめたり、声をかけあったりする様が奇妙ではあります。戦い終わったあとにはしっかり仲間割れしますけど。

……しかし……mane6が争う姿を観るのは心が痛くなりますね。喧嘩は、別に珍しいことではありません。アニメでだって何度となく喧嘩しているし、決裂寸前までいったことは多々あります。しかしやはり仲の良いシーンのほうが多い。だから喧嘩する姿をまざまざ見せつけられると、辛いです。

仲間割れをして2人一組のまま散り散りに目的地へ向かい出すmane6、それを遠目に眺めて笑い物にするCC。果たして無事にCMCを救いだせるのか、という具合でPart2は終わります。

Part3→http://kansomolashi.blogspot.jp/2014/05/part3.html

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